61式の前の陸自主力戦車。当時は「戦車」ではなく「特車」だった。 キットの車両自体はドラゴンのM4A3E8朝鮮戦争仕様と同じだが、デカールが陸自のものに替わっているのはもちろん、フィギュアが追加されている。 キットの履帯は箱絵と違うT80型だが、接地側に押出ピン跡がくっきりついている。修正するのはめんどうなので、AFV倶楽部のT84型履帯に交換。 防盾カバーを作って履帯を換装した以外はストレート組みなのだが、じつはこのキット、ストレート組みでもかなり手間がかかる。 シャシーがイタレリのVVSS用と同じもので(M32を持っているので比べてみたらまったく同じ形だった)、あちこち切ったり削ったりして無理矢理合わせるよう指示されている。 説明書ではHVSSサスペンションの車体への取付方も不明瞭だし、まるで「別売りHVSSコンバージョンキット」でも使って改造しているような気がした。サス基部は接着面がえらく狭いので、真鍮線を埋め込んで強度をかせいである。たぶんこれをやっておかないと、簡単に折れると思う。 ストレート組みでも改造技術が必要になってしまうというキットなので、初心者は御注意。 あと、サイドフェンダーの組立説明図が間違っているので、仮組しながら補強桁取付穴の位置を必ず確認すること。主砲トラベルロックも説明書の絵は裏表が逆。 フィギュアの出来はとても良い。T社の大男と並べたりするとかなり小さいけどw なんといっても顔が日本人ぽいのがとても良い。 ハセガワ1/72のM4A3E8に入っているデカールも同じ車番だったw 所属は「特車隊」である。呼称が「戦車」に変わったのは61式が登場するころ。 AFV倶楽部の履帯は可動式と書いてあるのだが……。 確かに接着しなければ可動する。しかし、ただ挿し込んでおくだけのピンには抜け止めがなく、ちょっとでも動かすとポロポロと分解してしまう。普通に連結履帯のつもりで接着するしかない。 防盾カバーはエポキシパテで作った。 砲塔の鋳造表現はちょっと控え目にすぎたなあ。もっとゴツゴツにしてもよかった。 |
2008.02.26