このキットはマックス機ということになっているが、 同キットを三個用意してマックス機、ミリア機、ガムリン機をいっぺんに作ってしまいました。 実はキットの説明書に載っている塗装指示は青いマックス機だけだったりする。 しかし、塗装図の端っこに、ミリア機のパーソナルカラーの配合が書いてあるし、インストにもミリア機が赤いということ、「マクロス ダイナマイト7」にガムリン機が登場していることが書いてある(ガムリン機が黒いということは言及なし)。 さらには、デカールにミリア機用、ガムリン機用と思われるものが含まれている。思われる、というのは、それらのマーキングには合番号が振っていないし、説明書でも何もふれていないからである。 もしかしてハセガワの開発チームは、本当は三機分の塗装説明をつけたかったのではないだろうか? しかし、事情によりできなかったのではないか? マックス&ミリア機の塗装はだいたい同じで、機体基本色がパーソナルカラーになる。 ガムリン機は前の二機の白い部分が、黄色またはグレーになっている。さらには、機体が黒いのでコーションマーク類も黒はだめ。グレーにせねばならない。つまり、VF-22Sのデカールがほとんど使えない。そこで、黄色い矢印とグレーのコーションはYF-21のデカールを使用した。 ガムリン機の塗装指示がオミットされたのは、ほとんどまる1機分デカールの種類が増えてしまうのを嫌ったからだろうか。 そもそもVF-22Sガムリン機が登場するのはOVA版なので、TV版のマックス機とは版権が違うのかもしれない。(C)が増えるということは、商品単価の上昇につながる可能性がある。 VF-1に比べるとスジボリが少ないので、スミ入れしてもなんかイマイチ…。 コクピット後ろのツノ、エアインテーク、尾翼の白線はデカールを使わずに塗装した。 意外に苦労する排気口まわり。左右三枚ずつのヒレをきちっと接着するのは結構緊張する。接着面積もあまり広くないし。 マックス&ミリア機の尾翼には、「MACROSS-7」と所属が書いてある。ガムリン機にも貼りたかったのだが、このマークデカールは白字なのである。せっかくコーションをグレーで揃えたのに、ここだけ真っ白い字があると浮いてしまう。なのでやむなくスルー。ちょっと尾翼がさびしい。 エンジンナセル上に書いてある「FF-2450B」というのはエンジンの型番。コンペ機だったYF-21ならともかく、制式型のVF-22Sには書かなくてもいいんじゃないかと思うが…。マックス&ミリア機はマクロス7船団で最初に作られた増加試作機みたいなもんだと想像すればまあいいだろうけど、実戦部隊ダイヤモンドフォースに配備された機体には書かないのではないか。そんなわけで、ガムリン機にはエンジン型番を貼らず、その替わりに「U.N.SPACY」を貼ってみた。むしろマックス機にこれがないことのほうがおかしいと思うのだけれど。 説明書の塗装指示では、キャノピーはスモークグレーとなっている。しかし、ビデオを見たところ黄色っぽい燈色に見える。だから、そのように塗ってみた。 機首まわりのセンサー(クリアパーツ)は、滅茶苦茶“合い”が悪かった。あちこち削らないとうまくはまらない。 あと、前脚収納庫の前扉、きちんとした角度で取り付けるのが結構難しかった。 説明書等には何も書かれていないけれど、キットには二番機のナンバーデカールがついている。たぶんこれはミリア機用なんだろうと思い、一番機(マックス機)と同じ位置(ツノの両脇)に貼ってみたが、赤いマークなので機体色に溶け込んでよく見えない。写真だともう貼ってあることすらわかりませんね。なんで白か白フチ付にしてくれなかったんだよう。 ミリア市長は旧型パイロットスーツを着て搭乗していたので、それも再現。さすがにキット付属のフィギュアでは形が違いすぎるので、YF-19を作った時にあまった後席の人をちょっと改造。バーミリオン03マックス機の時と同じ要領。しかしこのフィギュア、やっぱり頭でかい。 まさか、ミリア機の塗装指示が正式に載っていないのは、この、パイロット・フィギュアの形状が違うのを気にしたせい? しかし、キャノピー枠のパイロットネーム、しっかりミリアとガムリンのも入っているんですな。 そのうえ、ダイヤモンドフォースの部隊マークまでありました。ツノの両脇に貼った、三角が重なったようなマーク。何の説明も書いていないけれど、これ、たぶんそうだよね? VF-17にもあったしこのマーク。 これを発見した瞬間、「ガムリン機も作らねばいかん!」と思いましたよ。 ビデオで見たら、ガムリン機のキャノピーは赤かった。しかし、何も考えずクリアーレッドを塗ったら、ちょっと濃すぎ。黒を基調にしたダイヤモンドフォースの新型スーツはせっかくカコイイのに見えなくなってしまいました。 以前VF-1Jマックス&ミリア機を作った時、赤青ペアがなかなかカコヨクて気に入ったので、よおし、熟年夫婦編隊も再現だ!と思ったのがはじまり。しかし前述のように途中でガムリン機も作りたくなり、もう一個開けてしまいました。 |
2006.05.17